第8章 食事会
椿「でも、帰国して司を見てびっくりしたわ。
なんか少し大人びて、トゲトゲしさがすこし和らいでて。
口は悪いまんまだしバカはバカなままだけどね。
ちょっと目に色気が出てる。」
司「だろ?俺も整腸してるからな。」
椿「ね、こういう間違いよくするのよね。
バカはそのままなのよ。
でも、これって陽南ちゃんの影響でしょ?
陽南ちゃんがちゃんと手綱しめてくれるというか。」
陽「いえ、私はそんな。」
椿「直接手は下してないのかもしれないけど。
司が自分で感情をコントロールするようになったんだと思えたの。
これってすごいことよ。
少し前までは単なるケダモノだったんだから。」
司「黙って聞いてりゃ、なんだよ。
いい加減にしろよ。
もっと俺を褒めろってーの。」
椿「調子に乗ってんじゃないわよ。
こういうところはガキなんだよね。
で、二人の関係は?
あっちの方はもう済ませた?」
二人で思わず真っ赤になりむせてしまう。
椿「あらやだ、まだなの?」
司「おい!いい加減にしろって!
俺たちはそんな関係じゃ…」
椿「何よ、若い男女がいつも一緒なら自然なことじゃない。
そうだ。私が陽南ちゃんのとこに電話しておいてあげる。
今日はうちに泊まっていきなさい。
こういうのはとっとと済ませた方がいいと思うの。」
陽「え??そんな。」
もうびっくりしすぎて声も出ない。
司も真っ赤になって反論してる。
司「俺たちはなあ、じっくり段階を踏んでだなあ…。」
椿「付き合ってどのくらい?」
司「え?二ヶ月弱かな。」
椿「キスはしたのよね。」
司「なんでお前にそんなこと報告しなきゃならねえんだよ。」
椿「クソガキ!口を慎め!」
殴られる司。