第1章 転校生
道「沢井ってあの広島の沢井製薬の沢井か?」
つ「そうだよ。私と違って社長令嬢で貧乏じゃないから。」
西「へえ?そうなんだ。だからか。
目元は牧野にそっくりだと思うけど醸し出す雰囲気がなんか違うんだよな。
上品というか。牧野みたいにガチャガチャしてない。
ハイソな牧野だな。
よろしくね、陽南ちゃん。」
陽「よ、よろしくお願いします。」
美「今度牧野も交えて遊びに行こうよ。よろしくね。」
みんな綺麗な顔立ちなので目を合わせることができずついうつむいてしまう。
顔も火照ってる気がする。
やだなあ。
つ「じゃあ、私たちはこれで。
陽南、あっちで食べよう。」
陽「う、うん。」
西門さんと美作さんは手を振ってくれるのに、
あの道明寺という人はずっと睨んでる。
花沢さんはとうとう寝てる。
不思議な四人。なんなんだろう。
陽「やーん。緊張したあ。つくし、すごいねえ。
あんな人たちと渡り合ってるんでしょ。」
つ「そうだね。今はなんだかんだあって仲間みたいになってるけど。」
陽「以前はいじめられてたんだよね。」
つ「まあね。しかも学校全体からね。本当に怖かったよ。」
陽「あの道明寺って人、まだこっち睨んでる。
つくしのことが気になってんのかな?」
つ「道明寺だけはよくわかんない。
根はいい奴なんだけど。いつキレるのかわからないし。」
陽「でもつくしのこと好きだって言ったんでしょ?」
つ「うん。前にね。でも本当にわからないよ。
二人でいると言い合いしちゃうし。
負けてられないって緊張するというか。」
陽「喧嘩するほど仲がいい、ていうこと?」
つ「陽南!怒るよ!何言ってんの?」
陽「あはは。ごめんごめん。
私はつくしとは仲良くしたいけどあの人たちとは無理な気がする。
何かあっても私は誘わなくていいからね。」
つ「そう?私は陽南も一緒なら楽しいし嬉しいんだけどな。」
陽「うーん。まあでもほどほどって感じでお願い。ごめん。」
つ「わかった。そうする。」
そしてしばらくすると青池くんと桜子さんという人が来たので紹介してもらった。
青池くんはいい人そうだけど桜子さんには言葉の端々に田舎もんに対する棘を感じてしまった。
とうとう桜子さんはつくしにたしなめれられてた。
東京のお金持ちはなんか怖い。
なるべくつくしのそばにいるようにしよう。
そしてなるべくF4とは距離を置こうっと。
