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花より男子 〜つくしの従姉妹の物語〜

第6章 お試し


陽「わかった。それならいいけど。」
道「よし、じゃあ決まりな。
なんかあれば早めに連絡してくれよな。」
陽「うん、了解!」
つい笑顔がほころんだ。

久しぶりに道明寺さんと話せて素直に嬉しかったのだ。
てっきり道明寺さんも笑顔を返してくれると思ったのに。
赤面してるけど笑いのない真面目な顔になってた。

道「沢井、目ぇつむれ。」
陽「何で?いきなり?
あっ!またキスしようとしてるんですか?
もう嫌です。」

わざと茶化してごまかそうとした。
でも通じなかった。
道「悪いか。今の笑顔、たまんなかったよ。
いいから目を瞑れって。」

さらに照れて赤くなってる道明寺さん。
なんなのこの人は。
陽「嫌です!学校でなんて。」
と立ち上がろうとしたら肩を抑えられる。

道「いいから目を瞑れって…」
真面目に凄まれ諦めて目を閉じる私。
もう、なんなのよ。
そして道明寺さんの唇が触れる。
とても優しいキスだった。

触れるだけのキス。
何度も繰り返され唇が触れるたびにキスの音がする。
頭の奥がジンジンしてきて体もなんか熱くなってきた。
心臓はこれ以上ないっていうくらいドキドキしてる。

そして抱きしめられた。
道明寺さんもドキドキしてる。
鼓動が伝わってくる。

耳元で囁かれる。
道「お前のこと陽南って呼んでもいいか。」
陽「は、はい。どうぞ。」
声がうまく出ない、掠れる。
道「俺のことは司って呼べよな。敬語も無しだ。」
陽「はい、あ、うん、わかった、司。」

抱きしめられたままもう一度キスされる。
今度は司の舌が私の中に入ってきた。
陽「んっん…」
とても激しいキス。
司が舌を絡ませてくる。
私もその動きに応える。
心臓は爆発するんじゃないかってくらい激しく動いてる。

こういうキスはいつ以来だろう。
広島を離れる時に別れた彼にされて以来かな。
でも司のキスはそれより長くて激しくて、甘く切ない。
鼓動が早すぎてくるしい。

私の心臓はこの人とのお付き合いにに耐えられるのかな。
ちょっと今後が心配になってしまった。
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