第5章 特別
癒貴が、言った事を即答で拒否する黒子。拒否する事を聞いた癒貴は、顔を歪める。そして、癒貴は瞳孔を細め黒子を睨み付ける。
金色に輝き、それがどうも綺麗だった。癒貴の瞳を見た黒子も、瞳孔が細くなったが、暫くその瞳を凝視してしまった。
「………綺麗ですね。その瞳…。」
「へ…?」
突然と黒子の言葉から零れる。意外な一言に、間抜けな声を出してしまった癒貴。だけど、すぐに目つきを変えて、睨み付ける癒貴は黒子に背を向ける。
そのまま、歩き始めてしまった癒貴。癒貴の心の中では怒りという文字でいっぱいだった。何故、狙われなくてはならないのか…。
何故、自分ばっか狙ってくるのか…そんな疑問が癒貴の頭の中でグルグルとなっていたのだ。
無事家に着いた癒貴は、すぐにベッドに横になってしまい、そのまま深い眠りへと落ちていった。