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吸血鬼VS吸血鬼【黒子のバスケ】

第5章 特別


いきなり、ダイレクトに話す人物。その発言に、また唖然となってしまう2人。

「森山ーッ!お前もお前で何やってるんだー!?」

笠松は森山にも怒り始める。森山は、渋々癒貴の手を離す。癒貴は、助かった…と思いホッとする。

「いいじゃないか、笠松。」

「よくねぇーよ!」

森山は、笠松に反論するが逆に即答する笠松。なんだろう、このやり取りは…と思わず思ってしまう癒貴と大翔だった。

笠松は、腕時計を見てやべぇー!という顔をしてから、森山と黄瀬の襟首を掴み…行くぞッ!と2人に声を掛けてその場から離れて行く。

2人は、唖然としてから3人の姿が見えなくなってからお互いに溜息をする。癒貴は、一歩後ろに下がり大翔に向かって言う。

「ごめん……大翔。迷惑を掛けて…。」

「別に、迷惑だとは思ってはない。というか、大丈夫か?随分と、黄瀬に警戒してたな…。」

大翔は、何か分かったのかまさか…と言葉を漏らし目を見開く。どうやら、黄瀬が吸血鬼だ…という事に気が付いた。その事に、癒貴は静かに頷く。

「……そうか……。あの有名なモデルが吸血鬼とはな…。学校まで、送って行く。」

「へぇ?でも、大翔も学校あるんじゃないの?遅刻とか、大丈夫なの!?」

癒貴は、心配そうな表情を浮かべながら大翔に質問をする。大翔は、いつも通りの笑顔を浮かばせながら、大丈夫だ!とはっきりと答える。

「時間は、たっぷりある。問題ないぜ。朝練は、今日はないからな…。ついで…だ。」

「…ありがとうね、大翔。」
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