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吸血鬼VS吸血鬼【黒子のバスケ】

第4章 吸血衝動


あれ、絶対に赤ちんは何か隠している。隠しているっていうより、何か内緒にしてる~。まいう棒を食べている時も分かった。赤ちんから凄い良い匂いの血が漂った。

赤ちんが部屋に戻った事を見て俺も自分の部屋に戻ろうと身体の向きを変える。勿論、まいう棒を咥えながら歩く。

「敦、食べ歩きは駄目だろ?」

俺の前から姿を現す室ちん。氷室辰也…それが名前。赤ちんと同じように室ちんも俺に注意をする。てか、2人してなんで同じ事言うの~?

凄い、怠いんだけど~…。別に他の人に迷惑掛けてないからいいんじゃないの~??急に、そういえば…と言葉を繋げる室ちん。

「敦は、知ってるか?高尾君から聞いた話だけど、血のしない女の子が居るって…。」

「え~?初めて聞いたんだけど~?てか、ソレ本当なの~?」

俺は、疑うように室ちんに言う。室ちんは、コクリとしっかり頷く。

「あぁ…。どうやら、本当らしい。高尾君と同様に黄瀬君、黒子君、それに大我だって会ったらしいぞ。」

「ん~。じゃあ~、俺その子に会ってみようかな~?」

「敦は、誰だか分かっているのかい?」

「分かんないけど~…黄瀬ちんを捻り潰して、聞いてみれば分かると思うよ~?」

俺の発言に、あはは…と力無く笑う室ちん。流石の俺も気になっちゃったし~その子の血はどんな味かも気になる。

という事で、黄瀬ちんの部屋に行ってみるか~。などと思っていたけど、何故か室ちんも後から来るし~。

気にしても仕方ないから、黄瀬ちんの部屋に着くなり、バタンッ!とノックなしで扉を開ける。それもかなり良い音で…。

黄瀬ちんは、兎のように飛び跳ねる。兎というか…犬が飛び跳ねた…って言ったほうがいいのかな~?
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