• テキストサイズ

吸血鬼VS吸血鬼【黒子のバスケ】

第4章 吸血衝動


私は、部活帰りで下校しているところで、あのモデルの黄瀬に捕まった。更に言えば、黄瀬の友人である黒子と火神にも捕まっていたのだ。

だが、あの時の黄瀬と今の黄瀬の雰囲気が全く違う事に気づく。あの2人は初めて会ったばかりだから分からないけど…。だけど、どうしても脳裏で今の黄瀬には近付かない方がいいと信号を送る。

黒子が黄瀬に向かって言う。

「黄瀬君、どうして此処にいるんですか?」

「ちょっとね、今回のターゲットを捕まえに来たんスよ。」

黄瀬は、笑顔で黒子の質問に答えるが、私にとってはその笑顔が恐怖にも感じた。何かが…おかしいと…。背中には、冷や汗を掻いてしまう。思わず、警戒心を高めてしまう。

「ターゲットって、アイツか?何も匂いしねーじゃん。」

火神は、私の方を見てそんな事を言い始める。そう、会話的におかしすぎるのだ。匂いという言葉に、警戒をしてしまう。黄瀬は、笑顔のまま頷く。

笑顔のまま黄瀬は、私の方を向く。その笑顔がどうも怪しいのだ。何か企んでいる。それは、分かっていた。会話的に、この人達は……私と同じ……吸血鬼なんだ…と…。

黄瀬は、一歩前へと出る。

「どうしたんスか?癒貴っち?折角だから、夕ご飯一緒に食べないっスか?」

黄瀬の誘いだ。だが、その誘いは私は断る。更に言ってしまえば…警戒し過ぎて思わず私は、瞳孔を細めてしまった。私の瞳は、金色に光…吸血鬼の瞳にしてしまった。

その私の瞳を見てしまった…黄瀬、黒子、火神の瞳孔も細くなってしまった。そう、この3人は吸血鬼なのだ。やってしまった…とばかりに、私は逆の方向へと走り出す。咄嗟の出来事で、3人は驚いていた。
/ 47ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp