• テキストサイズ

吸血鬼VS吸血鬼【黒子のバスケ】

第4章 吸血衝動


いつも通り学校が終わり、珍しく癒貴が1人で帰っている時だった。辺りは既に暗く、道も怪しかった。部活で遅くなってしまったのだ。

癒貴の前から足音が、聞こえてきた為思わず歩く足を止める。其処にいたのは、黄瀬だった。

「どうも、お久しぶりっス。」

笑顔で黄瀬は、癒貴に挨拶をする。その姿を見た癒貴は、目を丸くさせていたがやがて、ペコっと頭を軽く下げる。黄瀬は、堅苦しい事なし、と言い出して癒貴は、敬語を外す事にした。

「黄瀬君、こんな所で何をしているのですか?」

そう、いきなり黄瀬の後ろから声が突然と聞こえてくる。黄瀬は、兎のように飛び上がる。勿論の事、癒貴も驚いていた。癒貴と変わらない水色の髪をした男子がいた。

「おい、黒子!勝手に消えるなよ!」

「それはすみません。黄瀬君が見えたので…。」

よく見ると身長がかなりあって、赤い髪の毛が目立つ男子も来た。癒貴は、戸惑いながらも黄瀬に質問する。

「黄瀬のお友達?」

「そうっスよ!黒子っちと火神っちっスよ!」

「どうも、初めて。黒子テツヤです。」

「火神大我だ。」

黄瀬に言われたのか、それともついでなのか2人は癒貴に自己紹介をする。それもお互いに初対面で……。その自己紹介を茫然と聞く癒貴。

「ところで、君の名前は?」

黄瀬からの質問だ。そうだ、癒貴はこの3人にまだ自己紹介をしていなかったのだ。

「霧山癒貴です。」

「癒貴っちね!宜しくっス!」

黄瀬に変なニックネームを付けられた癒貴は、首を傾げる。
/ 47ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp