第3章 血
「引き止めて悪いな。明日、部活あっからよ。時間あった時、ゆっくり話そうぜ!」
「うん、そんじゃあ。またね!」
「おう!」
大翔は、軽く手を上げて癒貴の横を通りその場で別れた。癒貴は、大翔の背中が見えなくなるまで、見送るのだ。
大翔の姿が見えなくなった所で、自分の家に入る。リビングには、優斗と沙耶がいた。癒貴は、持っていた袋を2人に渡す。勿論、一番喜んでいたのは、沙耶だ。
「ありがとう~!凄く嬉しいよ~!」
「お土産宜しくって、言ったのそっちでしょ?買ってくるのは、当たり前だよ。」
沙耶があまりにも喜んでいるため、癒貴は苦笑をしていた。やがて、癒貴は夕食を食べ終え、全てやることを終わらすとすぐに寝てしまったのだ。