第2章 2話
赤司「それで?」
彼がこの沈黙から耐えられないのかイライラしてなのか果たして両方なのかわからないけど、この空気に耐えられず言った言葉が私をまた混乱させる。
私「今日の事であなたの事を傷つけたのなら謝るよ!」
赤司「俺は怒ってなんかいないさ。」
私「じゃあ何でそんなにイライラしているの?」
赤司「至って普通さ、その証拠にこんなに笑顔じゃないか。」
私「あなたが笑うとホラーなの、わかって」
キセキ+α「「「ぉぃっばかか!」」」
影で心配になった他のキセキのメンバーとさつきちゃんが見に来ていたようでそれも彼の逆燐に触れたらしい。
赤司「おい、お前達。俺は外周に行ってこいと言ったはずだけど、、もう終わったのか?なら「「「あぁあぁ、行って来ます。」」」
この原因を作ったのは私らしい、彼が八つ当たりをするとは余程今日の事が頭にきてたのかもしれない。
赤司「もう山吹も戻っていーよ。これ以上俺と話していると次に被害を受けるのはきっとバトミントン部だろうから。」
私「なっ!!関係ないでしょ!!第1周りを巻き込むなんて何をそんなに怒ってるのか私に教えてよ!!」
赤司「怒ってなどいないと何度言ったらわかるんだ。そうだそうだ、山吹が何処の誰と中庭でお昼を共にしようが俺には関係ないはずだ、あ。」
珍しく怒りで自分の制御もできなくなった彼は自分の失態に居心地悪そうに眉間に皺を寄せはじめた。
割と初めからこの場に居る私も危険かもしれないと感じてはいたがさらに悪化していた。
私「あなたが私にどこの馬の骨かもわからない人と言ったけど彼はいい人だし何より性格もいいんだから!!」
赤司「そうかそうか。よくわかった。その彼がろくでなしで浮気性で女をとっかえひっかえしてたとしても、襲われたりしたとしても俺に泣きつくなよ!!」
私「そんなの言われなくったって私は人を見る目があるって言ったでしょう?!?!」
私たちの争いになかなか埒が明かないため止めに入った黒子達もなかなかいい被害をこうむっていた。
そして、両者ともに戻った先での苛立ちっぷりははたまたいい迷惑でやっぱりとばっちりを受けたらしい黄瀬が何度も外周に走らされて居るのを第三体育館から見て気の毒に思った。
だけど、私は悪くない。