第2章 2話
(赤司side)
今日の朝は軽くからかうつもりで居たはずだったけど、まさか山吹に彼氏が居るとは思ってなかった。
何故かは単純な話、女性らしさのかけらもないからだ。
モテて無いわけではないとは思ってはいた。
何せ彼女は美人でスタイルこそ良くはないが華奢で背も高く、肌も白く、髪も茶色でどこかヨーロッパとアジアのハーフを思わせる顔立ちだった。
実際純日本人だ。
突然変異種か、ミュータントって言うやつだろうきっと。
まぁそんな事はどうでもいい。
山吹がテニス部の逢沢と中庭で大胆にキスをしていた衝撃が今もずっと頭から抜けない。
試しに黄瀬のお昼のオニオンスープの玉ねぎだけをこっそり抜き取ったり、脛を軽く蹴ったりしてみた。(俺の扱いどうにかして!!泣 by 黄瀬)
だが今日はイライラが収まらない。
黒子「赤司くん。嫉妬ですか??」
赤司「違うさ。ただちょっと先を越された気がして少し悔しい気がする。」
黒子「本当に悔しいだけなんですか?」
黒子は本当にこういう時、頼りになる。
普段自分では気づかない感情まで彼は見抜いてしまうから。我ながら自分の才能に恐怖さえ覚えてしまう。
黒子「僕に君の全てを理解できませんしわかりません。ただし同じチームメイトとして言わせてください。」
黒子「赤司くんにうじうじされると鬱陶しいです。特に今日のようなに他人に当たるなんて以ての外です周りも可哀想でしょう。黄瀬くんを見てください虫の息ですよ!!」
黄瀬「く、ろこっ、、ちぃ」
黒子「と言うわけです。さっさと自分の気持ちに踏ん切りつけてください。このやろーです。」
俺もこんな事に悩まされるなんて所詮まだまだ子供なのかもしれない。
黒子の言うとおりだ。