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私の迷い込んだ暗殺者たちの集まりがこんなに楽しいわけがない!

第2章 鷺草


「じゃあ今、リーダーさん達が戦ってくれているんですか?」
「まあな、そういうことになる。」
なんかすごく悪いな...会いに行くのが気まずい...
「...心配しなくてもいいぞ、あいつら見た目は怖いかもしれねえけど、なんだかんだアホの集まりみたいなもんだからさ」
ポンポンと肩を叩いてくれた。
イルーゾォの言う通りなのかもしれない。
でも、今まで会ってきたチームのメンバーにそういう人はいなかった。優しい人は確かにいたけど、体目当てだったりなんだか人を信じれなくなってた。
でも、体を張って守ってくれる、そんな人達を信じないでどうするんだろう。信じなくちゃ!

「そろそろ...かな」
イルーゾォはパッと立ち上がる。
「そろそろ外部のやつらをこてんぱんにしちゃってる頃だと思う、一緒にアジトへ帰ろうか」
ん、と言って手を貸してくれた。
ありがとう、と言ってその手をとった。
瞬間、手を離された
「きゃっ!」
その場にドテンッと転んだ。
「フフ、そういうのに引っかかるタイプか...。
気をつけてほうがいいよ、俺らのチームはそう言う奴が何人かいるからな、はい、今度は離さない」
「...じっ自分で立てますし!」
パッパッとお尻の砂をはらって、立つ。
「ハハ、そう怒るなよ、俺だって悪かったと思うよ。」
ケラケラと笑ってる、いつか仕返ししてやるぞ...
そう決めた。


「ここが俺らのアジトだ。部屋が一つ空いてるはずだから、挨拶が済んだら、連れて行くよ。」
「ありがとうございます」
イルーゾォが急に立ち止まった。
「?どうしたんですか?」
「敬語、使わなくていいよ、これからチームなんだし、敬語使われるとこっちもなんか話しにくいし、」
「えっあ...じゃあ...ありがと..う?」
ちょっと笑ってみた。
「そうそう、それでいいんだ」
「あっじゃあ私のこともケイラってこれから呼んでほしいで...な!」
「ああ、分かったよ」

ドアを開くと、疲れたぜえとかお疲れとか試合が終わった選手のような声が聞こえた。
「そこの廊下進んだらリビングで、そこの階段上がればみんなの部屋、階段の裏には洗面所あるから」
一旦荷物を階段の近くにおいて、リビングへ向かう。イルーゾォが先にドアを開いてくれた。
「イルーゾォお帰りーッ!うおおおお!君が君が慧良ちゃんだね!!」
マスク男!!....
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