第8章 記憶なき花
喜「まさか 記憶が............?」
「わかりません。」
喜助は考えた。
記憶をなくすほどにショックなことがあったのかと。
彼女は死神だった。
たぶん そのことも忘れている。
喜「あの......自分が以前どこにいたとかは?」
桜は首を横にふる。
すこし悲しげな表情で。
それにあの黄色い鳥が近づく。
やはり。
この鳥は彼女の鳥。
喜「とりあえずまだ完全に回復したわけじゃないので中でゆっくりしてください。」
桜はあの黄色い鳥と一緒に家の中に入る。
記憶がない。
以前彼女になにがあったのか。
記憶をなくすほどにショックなこととはなにか。
とりあえず彼女に死神ということはまだ言わない方がいいと思った喜助だった。
.................................
「ねぇ 鳥さんお名前は?」
「ピィ.........。」
「ごめんね たぶん前一緒にいたんだよね...。
覚えてなくて............。」
そしてすこし鳥の体が汚れていることに気づく。
「洗ってあげる...............」
ズキン!!!!!
{洗ってあげるおいで!!!}
「あぁ!!!」
桜は頭痛に襲われた。
ズキン!!!!!
{綺麗..................。}
「いた、い!!!」
ズキン!!!!!
{おいで コハク!!!!!!!}
「...............え。」
コハク。
その名前に聞き覚えがあった。
ズキン!!!!!
「また.........!」
{私の相棒のコハク!!!!}
ズキン!!!!!
{いっけーコハク!!!}
ズキン!!!!!
{たかーい!!!}
ズキン!!!!!
{今日から私のコハクだよ!!!}
「...............コハク。」
桜はコハクのことをおもいだした。