第8章 記憶なき花
「コハク.........思いだした.........。」
桜の頭の中で今までのコハクとの思いでがフラッシュバックしてきた。
そのせいなのか桜はコハクのことを思いだした。
「でも........................」
............他には何も思い出せなかった。
コハクのことだけ。
喜「桜さん?」
「.........浦原さん..................私.........。」
桜は喜助の腕に飛び込んだ。
喜「えぇ!?!?!?」
「私.........怖い.....................。」
喜「...............怖い?」
「今 コハクの記憶が戻ってきたんです。」
喜「!?!?」
「でも...コハクだけで。
ほかにはなにも思い出せなくて。
私は空から落ちてきた。
それも覚えてないんです.....................。」
桜は震えていた。
「............それに私人が怖い。
浦原さんは大丈夫なんです。
でも............でも........................。」
すると喜助が言う。
喜「今日は疲れてるんでしょう。
また明日そういうことは考えましょう。
大丈夫 アタシもいますから...............。」
そう言って桜の目の前に手をかざす。
すると.....................
「............あ。」
桜は意識を失った。
自分の腕の中で眠っている桜をみて喜助は言った。
喜「.........あなたはなにを抱えてるんスか?
どうしてコハクさんと一緒に?
どうして人間不信に?
どうして...........................」
あなたはこんなにも辛そうなんスか?
この言葉は声にならない声だった。