第8章 記憶なき花
「浦原さん。」
喜「あの ひとつ聞きたいことがあるんですが...。」
「はい。」
喜「今は外にいるんですけど.........。
あ ついてきてください。」
まだ体は痛かったが普通に動けた桜。
そして外に出る。
喜「この子はあなたのですか?」
そして喜助の後ろにいたのは小さな黄色い鳥。
頭にはオレンジのリボンのようなもの。
「............綺麗。」
喜「この子とあなたを見つけた時はこの子大きかったんすけどね。
急にちっちゃくなっちゃって。
あ ちなみにあなたは空から落ちてきたんです。」
「そら?」
喜「はい もう血まみれで。
急いで手当しました。
で この子はあなたのですか?」
「...............あの私覚えてないんです。」
喜「え?」
「自分の名前以外になにも覚えてなくて。
だから この子が私のかも。
そして空から落ちてきた理由も。」
桜には記憶がなかった。