第23章 狼と花
「喜助さん、私…」
浦原「なーんも言わないで下さい桜さん。霊圧でわかりますよ。」
恐らく浦原は桜が記憶を取り戻したことも気づいている。
でも、そこに触れない。
そして記憶が戻ってよかったですね、とも言わない。
桜にとって記憶を取り戻したことがいいことなのかが分からないから。
「ありがとうございます、喜助さん。」
浦原「いやあ〜照れちゃいますよ。ところで黒崎さん。」
一護「なんだよ。」
浦原「いつまでアタシの目の前で桜さんを抱き締めてるんですかねぇー?」
一護はずっと桜を抱きしめたまま。
「一護、もう大丈夫だよ。離して。」
一護「あ!わ、悪ぃ!」
一護は顔を真っ赤にする。
それにつられて桜も顔を真っ赤にした。
そして浦原商店に帰り、ルキアのこと、宝玉のこと。
一護たちは全てを浦原に話した。