第7章 枯れはじめる花
藍「............え?」
「...叶わないんです私のこの想い。
相手は私のことを知らなくて.........。」
もう涙がでていた。
後から後からでてくる涙。
「.........うっ、うっ...............。」
藍「...どうして君みたいな美人がそんな人に恋をしたんだ。
でなければ君は恋愛で困ることはなかっただろうに。」
「...うあ.........海燕.........。」
藍「............志波くん?」
「海燕に......あいたい。
こんなとき海燕だったら...............。」
抱きしめてくれる。
そう言おうと思った桜だったがダメだった。
藍染に抱きしめられたから。
「藍染さん?」
藍「.........君は瀞霊廷を裏切ることはするか?」
瀞霊廷を裏切る?
桜は首を横に振った。
だって瀞霊廷は海燕との思い出の場所。
裏切るわけが無い。
藍「......そうだよな。
すまない変なことを聞いてしまって。」
そして桜を抱きしめていた腕をほどく。
藍「またなにかあったら僕を頼りなよ?」
桜が頷くと藍染は瞬歩でその場からいなくなった。
瀞霊廷を裏切る。
その言葉の意味がわかるのはまだ先の未来。