第5章 将来の花と太陽
「...う そ。。」
今まで見たこともない数の虚。
桜はあの光景がフラッシュバックする。
あの ギリアン事件が。
目の前で大切な人が血を流し...。
「...いや いやぁ...。」
桜は震えてきた。
「...ダメ。こんなとこで死ぬわけにはいかない。」
必死に震えを抑えゆっくりと体ごと虚たちの方を向く。
10、20それ以上か。
やるしかない。
桜はそう思った。
「破道の六十三 雷吼炮!!!!!」
桜はできるだけの霊圧を込めて雷吼炮を放つ。
ふつうの死神が放つ雷吼炮の5倍の大きさ。
また威力もハンパじゃなかった。
「咲き誇れ 花姫!!!」
「時雨花姫 花びらの雨!!!!」
桜が言い放つと上空に雲ができてそこから光のように早い速度で花びらが落ちてくる。
まるで雨のように。
「コハク おいで!!!」
ビュンッ!!!
またコハクも光のような速さで桜の元に来る。
そしてコハクの背中に飛び乗る。
「コハク あの虚の軍団に突っ込んで!!」
コ「キィ!!!!」
コハクも桜を信じて突っ込んでいく。
「光花姫!!!!」
桜のもつ花姫に空からの光が集まる。
そして黄金の輝きを放つ花姫。
「いけ!!!!」
そして思いっきり花姫をふり下ろす。
振りおろした花姫からの光が虚を斬っていく。
まるで霊圧の塊がそのまま斬魄刀の攻撃になったような。
「ふぅ 終わりかな。ありがとうコハク!」
コ「...キィ!!!」
コハクの背中から降りてコハクの方を振り向いていたらコハクがいきなり叫んだ。
「...コハク?」
そしてコハクの見ていた方向を振り向こうとしたら
「.........口?」
もう桜の目の前に虚の大きな口が迫っていた。
もうかわせない距離だった。