第5章 将来の花と太陽
「2回目ですねー」
桜は2回目の現世に来ていた。
懐かしいような感じがする。
「さぁ 今日も虚退治しますか!!」
コ「キィ!!」
もちろん相棒のコハクも一緒。
……………………………………
「破道の五十七 大地転踊!!!!」
虚「ウォォォォォォ!!!」
スー…………………………
一匹また一匹とどんどん虚を倒していく。
虚退治を始めて約2時間。
2時間で15体の虚を倒していた。
「……なんでこんな多いのかな?」
なぜこの地域にだけ虚が集中しているのか。
桜は疑問に思っていた。
「コハク どう思う?」
そう言ってコハクに頭をくっつける。
『んー。難しいな。
虚自体 今日初めてみたから。』
「あ そっか。」
『うん。でもなんとなくだったらわかるような気がする。』
「え なになに?」
『たぶん ここにはなにかしらの虚が集まるようなものがあるんじゃない?』
「もの?」
『例えば 霊力がつよい現世の人間とか。』
虚は人間の魂を喰らう。
そして狙うのは霊力のつよい人間。
コハクの推測は間違っていなかった。
「ふーん。それじゃ霊力のつよい人間は
私たちが守っていかないといけないんだね。」
『まあ そういうこと。』
「あ ちょっと待って。」
前方に虚を確認。
桜は破道の一撃で虚を倒す。
それだけ桜の破道は強い。
「……よし。おっけ!!!」
しかし虚を倒した桜は油断していた。
コ「キィ?」
「え?」
うしろを振り返った桜は初めて冷や汗というものを流した。
後ろに何十体もの虚がいたのだから。