第4章 美しい芽
白「貴様には悪いが桜は私のものだ。」
冬「桜はおれのだ。手出すな。」
二人のあいだに火花が散る。
周りから見れば珍しい光景。
あの二人がまさかひとりの女を巡って敵対するとは。
?「ふたりとも見苦しいよ。
醜い争いはやめたまえ。」
二人のあいだにはいったのは五番隊隊長
藍染惣右介。
冬「藍染てめぇもだろ?
就任式のとき どんだけ桜を見てたんだよ。」
藍「べつに就任する人を見るのは就任式では当たり前のことではないのかい?」
冬「俺には桜を見てるお前の目が
まるで獲物を狙う獣に見えたけどな。」
藍「……ふっ。そんな目をしてたかい?」
冬「あぁ。」
藍「ならば今度から目つきに気をつけるよ。
ふつうに見ていただけなんだけどね。」
そしてまた藍染も一番隊隊舎をでる。
冬獅郎からしたらごめんだった。
あの藍染惣右介と女を取り合うのは。
自分の負けが決まっているから。
冬「はぁ 敵が多過ぎる……。」
冬獅郎も一番隊隊舎をでた。
冬獅郎につづいてほかの隊長たちも部屋を出る。
?「水瀬 桜……。」
そして手元の写真を見てニヤリと笑った人物が1名いた。