第4章 美しい芽
「ふぅ……おわった。」
あまり堅苦しいのが好きではない桜にとって先程の時間は苦痛だった。
冬「隊長就任おめでとう。
これから隊長同士よろしくな?」
「冬獅郎!!ありがとう!」
冬「べつに当たり前のこと言っただけだ///
その今の格好でこっちみんな……///」
桜の頭にはハテナ。
桜の身長は冬獅郎とほぼ変わらないため冬獅郎も気にせず話せる。
白「桜おめでとう。
まさかここまで来るとはな。
この短期間でよく頑張ったな。」
「白哉さん!! 白哉さんのおかげですよ?」
白「いや桜の努力だ。
本当におめでとう。」
「ふふ。ありがとうございます。」
微笑んだ桜は今までとはまた別次元の可愛さで……。
「あ ちなみに隊舎ってどこですか?」
隊舎がなければ仕事場がない。
山「申し訳ないがまだ森の中での。
まずは自分で隊舎を作ってもらいたい。」
「……………………え。」
予想外の展開。
桜の予想では大きな綺麗な新築の建物が待っていた。
しかし現実は真逆。
「まあ いいや。
自分で好きなように作れるんだったら。」
山「建物は新しいのが用意してあるから
そこで今日から寝泊まりせい。」
「りょーかいっ!」
そして桜は瞬歩できえた。
冬「……桜のやつ……。
俺をここまで惚れさせたこと覚えてろよ///」
冬獅郎が桜に惚れたのはギリアン事件のとき。
たおれそうになった桜を支えたとき。
今にも折れそうな体に綺麗に結ばれた髪。
閉じた目についているまつげは長くて。
いわゆる 一目惚れだった。
乱「たいちょー?
顔が赤いですよー?桜のこと考え過ぎですよー?」
冬「お前ははやく帰って仕事しろ!!」
乱「もう!!なんなんですか!
桜を綺麗にしたの誰だと思ってるんですかー!?」
そう言いながら走って一番隊隊舎をでていく乱菊。
冬「バカが……。」