第4章 美しい芽
「私が二十番隊の隊長!?!?」
元「いかにも。
今度できる二十番隊は剣術、軌道、そして
冷静に行動できる判断力。
この3つをできるものしか入らせない予定じゃ。
…………どうじゃ?やってみないか?」
桜の今の表情を表すならポカーン。
開いた口が塞がらないとはこのことだろうとここにいる誰もが思った。
しかし 桜は思った。
私には無理だと。
「総隊長 申し訳無いですが私には……。」
元「……なぜじゃ。
貴様なら隊長ほどの強さ、霊圧すべて揃ってるはずじゃ。
なぜなら あのギリアン事件を見ていたのだからわかっておる。」
見てたなら助けてよ………………。
心の中で桜は思った。
「総隊長、私はある理由があり男の人が苦手です。
今はこの場に白哉さんがいるから大丈夫なのですが一人となると………………」
元「それなら安心せい。
今現在の二十番隊の隊士は女だけ。
問題なかろう。」
もう二十番隊作る気マンマンだ……。
これも桜の心の声だった。
「…………私が無理と申したらどうするつもりですか?」
元「力づくでも。」
「……うそん。」
もうこの時点で桜に選択肢はなかった。
いや 二十番隊の隊長になってくれと言われた時から桜の選択肢は「はい。」
「喜んで。」のどちらかだったのだ。
桜は1回息をついて……
「……わかりました。二十番隊の隊長。
この水瀬 桜がやらせていただきます。」
元「貴様ならそう言ってくれると思っておった。
では 明日 隊長の就任式を行う!!
解散!!!」