第1章 はじまりの種
「いやだ、もういやだ……。」
脱がされたというより破られた服が
むなしく床に落ちていく。
「肌白!!!」
そう言って少女の肌にキスを落としていく。
少女は鳥肌がたつ。
しかし男はやめようとせずキスを落とした部分に舌を這わせる。
「うぁ………………。」
次に手を拘束していた男は少女の指を口に含む。
足を拘束していた男は足にキスを落としていく。
上にのっている男は肌を舐め続ける。
「い、や…………。」
少女の鳥肌はおさまらず快感など
どこにもなかった。
涙があふれ続けて床に落ちる。
「……よし、次いこーぜ。」
終わったと思ったら急に立たされ縄を取り出す男たち。
その縄で少女の手首を拘束し天井からその縄をつるす。
まだかろうじて胸などの部分は服がのこって
いる。
「これもこれでエロくね?」
「たしかにな、やべーわ。」
その男は少女の元に近寄ったかと思うと
少女の頬をなでて。
「怖いか?怖いだろうな。
でも助けなんて来ねぇよ。」
「いやだ、いやだ。
もうやめてよ。気持ち悪い……。」
「おれらは気持ちいいんだよ。
ティンカーベルをこんなふうに犯せてな。
黙って犯されとけばなんも痛いことはしねぇよ。」
この時の少女の心を支配していたのは恐怖だった。
恐怖と絶望。
「よし 続きしようぜ。」
また男たちの手が少女に向かう。
「いやだ、いやだぁぁぁぁ!!!
だれか助けて!!!!!!」
渾身の力で叫んだ少女。
するとひとひらの桜が少女の目に入った。
そして……………………
「散れ《千本桜》。」