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Flower story 《 BLEACH 》

第3章 種から芽へ




「…………………………。」


四番隊と書かれた隊舎で眠る美少女。

あのギリアン事件から3日がたった。


卯「昏睡状態……ですね。」


倒れて運ばれた時からピクリとも動かない。

まるで死んでいるかのように。


一「こんちわー。桜いますー?」


あれから毎日四番隊に顔を出す一角。


卯「こちらに。」


一「桜…………。」


悔しいほど綺麗に眠っている桜。

それを切なそうに見つめる一角。


卯「彼女がこうなったのはあなたのせいでは
ないですからね?」


一「……あぁ。」


卯「私は少し仕事をしてきます。
それまで傍にいてあげてください。」


バタン。

そういって部屋を出ていった四番隊隊長
卯ノ花 烈。


一「なぁ 桜。俺はお前を守れて嬉しかった。
なのに なんでお前がこうなってんだよ。
いみねーだろーが。」


目をつぶっている桜に話しかける一角。


一「なぁ桜、お前はあんな大量のギリアンを一人で倒したんだろ。
たとえ 総隊長でも厳しいって言ってだぜ。」


あのひ。

実は護廷十三隊の隊長たちはあの場にいた。

しかし 助けなかったのは桜の力量を見ておこうと思ったから。

白哉と剣八は仕事でその場にいなかったからできたことだった。


一「すげーな お前は。始解でそんなに強えのかよ。」


そう。

桜は始解しかしていなかった。

しかし まだ護廷十三隊に入って1ヶ月もたたない桜にとって始解であんな長時間戦うのはつらかっただろう。


一「なぁ 目覚ませよ。
また 一緒に修行しよーぜ。
そして 修行がおわったらあの甘党屋に行くんだろ?
こんどは俺が奢ってやるよ。だから頼む……。」


桜の手を握り締め嘆いた言葉。





















「……その言葉 忘れないでよ?」
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