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Flower story 《 BLEACH 》

第22章 花と空の別れ




一角side



霊圧をたどってみたら、今1番会いたくて
1番会いたくない人の姿が見えた。

……霊圧をたどる時点で会いたいのかもな…。




一角「こんなところにいたんだな」




少し声が震えた。

振り向いたその顔は懐かしくて、愛しくて…




桜「……一角……。」




…ああ、くそ。

……やっぱり好きだ…。


お前がいなくなってから
いろんな女と関係を持ったんだよ。

弓親に言われたんだ。

俺が関係を持つ子ってなにかしら
桜と似ているって。

振り返ってみるとやっぱりそうだった。

髪の色、目の色、背の高さ、声、仕草。

お前がいなくなっても、やっぱり
俺はお前の影を追いかけてるんだ。




一角「…久しぶりだな。
元気だったか?…って俺が言えることじゃねえか。」





桜「…元気だったよ。
…一角は…強くなったね。前と霊圧がまるで違うや。」




一角「そういうお前だって、めちゃくちゃ変わったな。
なんて言うか…新しい霊圧が加わってる。」




桜「よくわかったね。」




少し眉を下げて微笑む。

困っているときの癖だよな。




一角「…今までどうしてたんだ?」




桜「現世にいたんだ。」




そう言って桜は少し顔を赤らめる。

…俺の知らない表情。

現世の男。

そう言われて思いつく人物は1人しかいなくて。


その表情見ただけでわかるよ。

好きなんだろ?あいつのことが。

お前が1番つらいときに傍にいてくれた奴だもんな。

…俺にとってお前もそうだったよ。


そんなことを考えながら桜を見ていると、
その人物の霊圧が近づいてくる。


……俺の入る隙なんてねえじゃねえか。

きっとアイツも……。




一角「…お迎えが来たみたいだぜ。」




桜「え?」




一護「桜!」




……くっそ。

分かるんだよ。

お互いを見る目が違うことが。

同じ女を好きになってるんだから。



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