第22章 花と空の別れ
一護side
あれから約1時間。
俺は十番隊に来て訓練をしていた。
俺と一角が試合を始めようとした時……
更木「なんだなんだ?面白そうなことしてるじゃねえか」
俺は速攻で窓を破って逃げ出した。
更木「おい、一護‼てめえどこ行きやがる‼」
一護「あんたとこんなことしてたら
命がいくつあっても足りねえよ‼‼」
俺が十番隊を全速力で後にして
桜の病室に向かっているとき……
見慣れた顔が焦っているのが見えた。
一護「おい花太郎‼」
花太郎「ああ‼一護さんじゃないですか‼
どこ行ってたんですか!?」
一護「ちょっと十番隊に鍛えにな。
というかそんなに焦ってどうしたんだよ?」
花太郎「どうもこうもないですよ‼
桜さんがいないんです、どこにも‼」
一護「……は?」
花太郎「様子確認の時間だったので病室に向かうと
病室の窓が開いていて…」
俺は全力で桜の霊圧を探した。
分からないはずがない。
一護「こっちにいる…‼
桜は俺が連れていく!
花太郎は四番隊に戻っててくれ!」
花太郎「じゃあ僕は卯ノ花隊長に報告してきます‼
一護さん、よろしくお願いします‼」
そう言って花太郎と俺は逆の方向へと走った。
霊圧を探した限り、桜の霊圧は乱れていない。
近くに他の霊圧も感じないし、今は大丈夫だと思うが…
一護「今の状態で藍染が来たらどうするんだ…‼」
最悪のシナリオを頭の中で描いてしまう。
頼む…。
俺が着くまで無事でいてくれ……‼