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Flower story 《 BLEACH 》

第22章 花と空の別れ





一護side



あの事件から何日か経った。

俺は双極の丘で桜が倒れた後、
ずっと桜の傍にいた。

あれから桜は目を覚まさない。

時折、見舞いの花を摘みに行くついでに
チャド達のところに顔をだしたりしている。

チャド達はあの後、四番隊に治療をしてもらって
だいぶ回復した。


一護「……桜…。」



後は、桜が目を覚まさない。

卯ノ花さんが言うには
身体的にも精神的にも疲れ切っているとのことだった。

…ルキアのことは助け出せた。
目的はちゃんと果たすことができたんだ。

でも……



一護「…俺が1番護りたいのは……」




座っている俺の隣で、
呼吸をしているのか心配になるくらい
静かに眠っている桜を見る。


桜は記憶を取り戻していた。

瀞霊廷にいる死神たちに話を聞くと、
桜は特殊な隊長だったって話を聞いた。

20番隊という隊の隊長…。

隊士はいなかったみたいだが、
今回の桜の力を見て思った。

桜は隊長の中でも特別な力を持っている。

だから藍染に狙われたのでは、との話まで出ている。

でも俺にはわかるんだ。

藍染が桜を見る目は好きな女を見る目だった。

同じ女を好きになっているんだ、気づかないわけがない。

あんなに強い男と同じ女を好きになっている。



一護「……俺、桜のこと護れるのかな…
…ああ!なんか嫌になってきた…!」




こんなところで弱気になってどうするんだ。

勝てるかどうかじゃない。

負けられねえんだ…。



一護「よし‼いっちょ気合い入れてくるか‼」




俺は病室を後にした。




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