第21章 蝶の奪還 episode4
桜は恋次とルキアを守りながら瀞霊廷を進んでいた。
するとそこに……
恋次「と……東仙隊長……?
どうしてここに………」
東仙「お前たち3人には来てもらおう。」
その言葉に、桜は構える。
この3人の中で東仙とやりあえるのは桜だけである。
東仙「戦う必要はない。」
そう言って東仙は、包帯のようなものを取り出す。
その包帯に囲まれ気が付くと……
恋次「な…なんだよこれ……」
ルキア「ここは………」
「双極の丘……?」
3人が状況を飲み込めず、立ち尽くしていると…
?「やあ、ようこそ阿散井君、朽木ルキア。
……逢いたかったよ……水瀬くん。」
桜が一番恐れていた人物の声がした。
反射的に後ろを振り向くと……
愛染「朽木ルキアをおいてさがり給え阿散井君。
そしてこちらに来るんだ水瀬くん。」
恋次「……あ…愛染隊長…!?
なんで生きて…いや……それより今なんて…!?」
「……そんな………。」
桜は立ち尽くし動けない。
…悪夢がよみがえってくる。
するとそこに……
?「どういう状況だよこれ……。」
恋次「一角さん……!?」
十番隊三席、班目一角の姿があった。
藍染「阿散井君、朽木ルキアをおいてさがれと言ったんだ。」
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藍染と市丸が包帯のようなものに囲まれ消えてから、
副隊長、勇音は鬼道を唱えていた。
勇音「黒白の網‼
二十二の橋梁、六十六の冠帯、
足跡・遠雷・尖峰・回地・夜伏・雲海
青い隊列、太円に満ちて天を奔れ、
縛道の七十七‼天艇空羅‼」
勇音の縛道によって、
藍染と市丸のこと、
雛森と日番谷のこと、
今起こっている全てのことが
瀞霊廷にいる全死神に知れ渡った。