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Flower story 《 BLEACH 》

第20章 蝶の奪還episode3






「ん……。」




桜が目を覚ますと、
そこには見慣れない天井が見えた。

自分が瀞霊廷のどこかに
囚われているということに気が付いた。



「ここは……」




体を起こして周りを見渡す。

どう見たって、牢ではなかった。

少しばかり気品の溢れる部屋に扉がついており、
その先にはこの部屋の番人が見える。




番人「目が覚めたか。」




「ここは?」




番人「ここは六番隊の隊舎だ。」




六番隊。

聞いただけで分かった。


ああ、あの人だ。

ルキアの…お兄さん………。




番人「しかし、あれからよく眠っていたな。
丸一日は眠っていたぞ。」




「一日……!?」




番人「あー、それからひとつお前に知らせだ。
お前らが助けに来た朽木ルキアの
刑の執行猶予がさっき変わった。」




「なッ‼‼」




番人「正しくは、明日。
これはもう変更のない決定だそうだ。」




「あ……明日………?」




桜の頭が真っ白になる。




番人「おおっと、ここから出ようなんて考えるなよ。
今お前の目の前にいる俺は
六番隊の副隊長代理、その名も………」




バゴンッ‼‼‼



番人「………え……?」




気が付くと番人の横の壁に大きな穴が開いていた。

そして、番人の真横には桜が立っていた。




「今、お前の相手をしている暇なんてない。」




番人「うッ、うわあああああああ‼‼‼」




壁をぶち破る女の登場に
怖気づいて逃げていく副隊長代理。

そんなことお構いなしに、桜は飛び出す。




「とりあえず、コハクと合流しないと。」




いなくなってしまったパートナーの居場所を霊圧で探る。




「こっち。」




目にも止まらぬ瞬歩で、移動する桜。


コハクがいたのは少し離れたところにある花畑だった。




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