第3章 種から芽へ
一「で どこ行くんだ?」
「今から決める!!」
一「決まってなかったのかよ!?」
「当然!!」
こんな会話を繰り広げながら桜と一角は流魂街を歩いていた。
はたから見れば 仲のいい ケンカップル。
ケンカをしながらもとても仲のいいカップルにしか見えなかった。
一「とりあえず 腹へったからなんか食おうぜ!」
というわけで…………。
「やっぱ ここだよね!」
一「どこだよ………………。」
桜と一角が来たのは 甘党屋 という看板のあるお店。
中からは甘い匂いが漂ってくる。
「ほら 行くよ一角!!!」
一「ちょ まてって!!!」
元気に中に入る桜とそれを慌てて追いかける一角。
中に入ると団子 まんじゅう などたくさんの物があった。
これだけの数の甘いものを揃えるのは並大抵のことじゃ出来ない。
一「すげぇな………………。」
「でしょ! 私のお気に入りなんだ!!!」
そう言って桜はイチゴ大福を手に取る。
「おいしそうだよねー。
ほら 一角も…………………………」
ズン!!!!!!!
「「!?!?」」
一「なんだよ この霊圧!?」
凄まじい霊圧が一角と桜を襲う。
一角は少し立っていることも難しいほどの霊圧。
桜は一角をかばうようにして たつ。
一「とりあえず いくぞ!!」
「りょーかいっ!!!」
ふたりは瞬歩で霊圧の場所へ向かった。