第20章 蝶の奪還episode3
「…逃げられるわけがない…!
あたしはルキアを助けるためにここに来た‼
目の前の人から逃げていても……
ルキアは絶対に助けられないじゃない‼‼」
そういうと、桜は持っていた刀を構える。
その刀は……
白哉「……その刀は…まさか…?」
白哉には見覚えがあった。
あの美しい刀を忘れられるはずがない。
あれは……
「…正直、この刀を構えるのは初めてです…。
でも、なんでかわからないけど分かるの。
この子はあたしの刀………。」
そういうと桜は刀を上に振り上げる。
白哉の千本桜が桜を捉えようとした時だった。
ザザザザザザザザザザザッ‼‼‼
桜は自身の刀を大きく千本桜に向かって回す。
するとそこに竜巻ができ………
桜はその竜巻に向かって斬撃を飛ばす。
白哉「……なんだと……?」
白哉の千本桜は空を舞って消えていった。
美しい光景だった。
「さあ、次は何で来ますか?」
白哉「図に乗るな。
たったひとつの技を防いだぐらいで
いい気になっていると地獄を見るぞ娘。」
その瞬間、白哉が消える。
それに合わせて桜も消える。
ガンッガガンッガガガガガガ‼‼‼
お互い瞬歩で移動しており、
周りの死神たちは目で追えない速さであった。
ルキア「……もういい…もういいのだ桜…。
逃げてくれ…お前の正体がバレる前に……。」