第20章 蝶の奪還episode3
日番谷「……何やってんだ、俺。」
わかってる。
必ず捕えなければならない存在だということは。
でも…………
日番谷「隊長失格だな。」
そして、桜がいた場所を見つめる。
なぜか捕まえてはいけない気がした。
なんて…
日番谷「誰にも言えねえよな。」
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ダダダダダダダダ…
一方、一護たちは
ルキアのいる塔を目指して階段を登っていた。
必ず桜が帰ってくると信じて。
岩鷲「くっ…それにしても長い階段だな!!
一体何段あるんだよ!!!」
一護「ゴチャゴチャうるせーぞ!
もうすぐてっぺんだ!!!!」
そして頂上につく。
岩鷲「よっしゃ、ついた!!」
一護「誰もいねえ、ここも警備が手薄だ!!
このままイッキに奥までいくぜ……」
その瞬間……
ゴウン…………
一護「なっ…‼
なんだよ、このバカでけえ霊圧は!?」
今までに感じたことのないくらい
大きな霊圧が一護たちを襲う。
一護「な、なにが…
一体なにがいるんだよ!?」
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5番隊 第一特別拘禁牢
その一室に雛森がいた。
ザッ……
雛森「…乱菊さん…。」
松本が見た雛森は、
目の下にクマが出来ていて
ずいぶんとやつれていた。
雛森「どうし…」
雛森が言い終わる前に、
松本が一通の手紙を雛森に渡す。
それは……
松本「愛染隊長の部屋にあった。
あんた宛だよ。」
雛森は目を見開く。
雛森「…愛染隊長が…あたしに…?」
松本「見つけたのがウチの隊長でよかったよ。
ほかの誰かだったら証拠品として提出されて
アンタのもとには届かなかったかもしれない。」
そう言って乱菊は去って行った。
雛森は手紙を胸に……
雛森「ありがとう、乱菊さん…。」
雛森は大事に手紙のひもをほどく。
その手紙には……
雛森「…これは……‼」
雛森は言葉を失った。