第19章 蝶の奪還episode2
ガガッ、ガンッ!!!
血まみれになりながらも戦う一護。
どれだけ壁にぶつかろうが
立ち上がって恋次に向かっていく。
恋次「しぶとい野郎だ……。
そんなにルキアを助けてえかよ……!」
一護「助けてえんじゃねえ。助けるんだ!」
恋次が目を見開く。
そして…………
恋次「ふざけんな!
テメエのせいでルキアは殺されるんだよ!
そのテメエがどのツラさげて
ルキアを助けるなんて言ってんだ!!!
ふざけんじゃねえ!!!」
一護「俺のせいでルキアが殺される………?
わかってるさ、そんなこと……!
だから俺が助けるんじゃねえかよ!!!」
その瞬間。
一護の霊圧があがる。
しかし、どうしても。
どうしても決まらない。
どうしても勝負が決まらない。
体力勝負では今の一護は負ける。
その時だった。
「…………覚悟だよ、一護。」
桜が口を開いた。
「彼の斬魄刀には見える覚悟が、
一護には見えない。
一護にはある?
彼を斬るという覚悟が…………。」
一護「!!!」
浦原さんとの修行。
最後に教えてもらったのは…………
喜助『アタシの剣には
キミを斬るという覚悟があるんです。
恐怖からはなにも生まれない。
勝ちたいという気持ちも。』
ガッ!!!
一護が恋次の斬魄刀を手でおさえる。
恋次「!」
一護「恋次、これが俺の覚悟だ。」
一護の霊圧がどんどんあがっていく。
恋次「くそっ!」
一護「終わりだ!!!」
その瞬間。
一護の斬魄刀が恋次の肩を切り裂いた。