第19章 蝶の奪還episode2
ガガガガガガッ!!!
一護と恋次の斬魄刀が、
激しくぶつかり合う。
しかし第三者から見て圧倒していたのは……
花太郎「……一護さんが……阿散井副隊長を完全に圧倒している…………!
一護さんは何者なんですか?」
岩鷲「そんなの…………こっちが聞きてぇよ!」
花太郎と岩鷲は桜のつくりだした
丸い防壁の中で驚いていた。
正直、桜も驚いていた。
修行してからの一護の戦いをまだ
桜は見たことがなかったから。
恋次「…おい、黒崎一護。
訊くが、ルキアをどうやって助ける気だ?」
一護「どうやって?」
恋次「ここで俺を倒せても
まだ11人の副隊長がいる。
その上には更に13人の隊長がいるんだぜ?
それを全員倒す以外に
ルキアを助ける方法はねえ。
それをテメェはやれるっていうのか?」
一護「……やれるさ。
隊長が何人!?副隊長が何人!?
関係ねぇよ、倒してやる!
ソイツらがジャマするなら全員だ!!!」
恋次「テメェのどこにそんな自信がある。」
恋次は冷たい目で一護を見る。
すると一護が目線を桜に移す。
一護「……知らねぇのか?
お前らの隊長のうちの1人が倒れたって。」
恋次「……なんだと…………?」
一護「お前も副隊長なら気づいてたろ。
俺らの誰かと隊長がやり合ってたことぐらい。
隊長とやり合ってたのはそこにいるアイツだ。
今ここにアイツがいることが、
なによりの証拠だろ?」
恋次が桜を見る。
………似ている。
アイツにどことなく。
ルキアを連れてきた時に戦った時から思ってた。
もしかしたら…………って。
恋次「だがこれからは全面戦争だ。
たったひとりが強いだけじゃ勝てるわけがねぇ。」
一護「わかってるさ、そんなこと。」
恋次「テメェ、斬魄刀が変わったな。
その程度で強くなったとでも思ってんのか?」
その瞬間。
恋次の霊圧があがり、一護がとばされる。
恋次「咆えろ『蛇尾丸』!!!」
恋次が斬魄刀を解放し、
一護が壁までとばされていった。
一護がとばされた所には大きな穴があいていた。