第19章 蝶の奪還episode2
花太郎「僕はどうしてもルキアさんが処刑されるような人には見えなかったんです。
僕はルキアさんを助けたかった……でもそんな力はなくて…………。
一護さんお願いします、ルキアさんを助けてください!!!」
花太郎は一護に向かって大きく頭を下げる。
一護はニッと太陽のような笑顔で、
一護「任せとけっ!
アイツは俺が助け出す!!!」
花太郎「ありがとうございますっ!!!
あ、もうすぐ着きます。」
地下水道から上に向かってハシゴがあり、
それを登ると外に出た。
外に出てみると目の前に白い塔が。
しかし…………
「……誰かいる…………。」
いち早く気配に気づく桜。
門に近づくとそこには………………
?「よお、俺を覚えてるか?」
一護「阿散井恋次……!!」
恋次「名前まで覚えてるとは感心だな。」
そこには六番隊副隊長、阿散井恋次がいた。
あの夜。
ルキアが連れ去られた夜に一護と戦った恋次。
花太郎「ふ、副隊長なんてっ……!
ムリです一護さ…………」
「待って。」
花太郎が一護を止めるのを止めた桜。
花太郎「どうして止めるんですか!
アナタも一護さんを……!」
「そんなことで退く一護じゃないの。
それにあの人との戦いは決着がついていない。
これは一護の戦い。ルキアを助け出すためには避けては通れない戦いなんだよ。
だからあたし達は手を出しちゃダメ。」
桜の言葉に圧倒され、
黙って一護を見守る花太郎。
一護「ありがとな桜。
それと花太郎、俺は絶対にコイツに勝つから安心して見とけ。
桜、少し離れたところで盾をはっていてくれ。」
「わかった。信じてるからねっ。」
一護「おうっ!!!」
恋次に向き直る一護。
花太郎、岩鷲、そして桜は
少し離れた場所に移動する。
「羽ばたけ緑蝶。」
透明の緑の蝶が3人を囲む。
一護「行くぜっ、恋次!!!」