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Flower story 《 BLEACH 》

第19章 蝶の奪還episode2





「あの……大丈夫ですか……?」



あぁ。
声すらも似ているなんて……。

アイツがいなくなってから、
何に対してもやる気が出なかった。

忘れようとして1日中修行した日もあった。

それでもやっぱり、
やっぱりアイツは消えてくれなくて……。


なあ、桜。

俺、忘れようとして女もつくったりした。
でもやっぱり何かが違うんだ。

そして弓親に言われたことがあった。



弓親『最近一角さ、付き合ったり、
別れたりを繰り返してるけど気づいてる?』



一角『なんにだよ?』



弓親『一角が付き合う人って、なにかしら
あの人と特徴が一緒なんだよ。』



一角『…………は…………?』



弓親『例えば髪が黄色かったり、
それでなくても瞳が茶色だったり、
声が高くて甘かったり。』



そこで気づいたんだ。

俺は無意識に桜を求めていたんだ。




一角「…………桜……。」



「えっ…………。」



一角が桜の手を握る。

桜は驚いて手を引っ込めた。



「あっ…………ごめんなさい……。」



コイツはアイツじゃない。

そう思っていても体がそれを否定する。


このままここにいたら俺は…………



一角「ありがとな。
後は自分でなんとでも出来るから。
お前ら朽木ルキアを探してんだろ?
アイツならあっちにある白い塔にいるはずだ。」



一護「おっ!ありがとな一角!!!
行くぞ、桜!」



「え、あ、うん!
どうもありがとうございました。」



桜はペコッとお辞儀をして
その場を一護とともに去っていった。


フラついた足取りで四番隊を目指す一角。



このことをあの人に言ったらどうなるだろう。

あの人だってずっとアイツを求めてたんだ。

俺の尊敬するあの人に………………




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