第3章 種から芽へ
更「やっぱりお前は強え。
この十一番隊に連れてきて正解だったぜ。」
「それはどうも。」
そう言いながら桜は一角と弓親のツルを切る。
「すいませんでした ケガはありませんか?」
その瞬間 一角と弓親はふたりして心臓が跳ね上がる。
戦いの中ではあまり気にしなかったが綺麗な黄色の髪。
白い肌。
大きな目。
ここまでの美少女は見たことがなかった。
一「ははっ。強えし綺麗だし。」
そして……………………
一「……隊長が気に入るのもわかるわ。」
この一角の一言はとなりにいた弓親にも聞こえなかった。
そう。
桜はもう剣八のお気に入りとなっていた。
更「今日はここで終わりだ!
桜はこれから やちると過ごせ。」
や「よろしくね!!!」
「うん!!」
そしてじゃれあいながら向こうに行く二人をみていた隊士たちの会話が…………。
「あれが桜さんか……。
すばらしく強かったな。」
「俺 あのひとに稽古つけてもらおう!」
「あ ずりぃぞお前!!!」
「てか 彼氏とかいんのかなー。」
「バカ野郎、あんな美人に彼氏がいないわけが無いだろ。」
「だよなー……。」
こんな会話が繰り広げられていたことは桜は知る余地もなかった。
そしてそれを聞いてなぜかモヤモヤする剣八。
また初めての心の動き具合に戸惑う一角と弓親だった。