第18章 蝶の奪還episode1
瀞霊廷では―――
ブーッブーッブーッ!
死神「瀞霊廷内に侵入者!瀞霊廷内に侵入者!
各自持ち場につけ!!!」
警報が鳴り響き死神たちが慌ただしく動く。
砕蜂「何事だ!!!」
隊長格も全員空を見上げる。
そこには大きな光が。
浮竹「あれはなんだ……。」
見たことのない光景が広がっていた。
その中で大きな感情を抱いたものが2人。
更木「侵入者だぁ?ハッ!!!
どいつが1番強えんだ!?」
10番隊隊長、更木剣八。
そして…………
白哉「まさか…………」
6番隊隊長、朽木白哉だった。
まさかあの女ではないのか。
そう思うとなぜか胸が高鳴る。
あれから、ずっと考えていた。
あの女は何者なのかと。
わかっている。
有り得ないというのはわかってる。
でも、どうしても。
どうしても頭から離れなかった。
『白哉さん』
あの悪夢からなんどアイツの夢を見ただろう。
なんどアイツの名を呼んだだろう。
頭では裏切り者だと思っても。
最低なヤツと思っても。
心がそれを否定する。
私はまだお前のことが………………
白哉「桜ッ…………」
空の大きな光を見ながら、
吐き出すようにでた言葉。
この言葉を聞いていたものはひとりもいなかった。