第18章 蝶の奪還episode1
次の日、一護たち5人と1匹は
空鶴に呼ばれ外に来ていた。
今から全員を空に飛ばす。
その言葉を聞いて緊張しているのは
桜だけではなかった。
空鶴「よし、準備完了だ。乗り込め。」
一護たちは乗り込もうとする。
すると………………
?「待ってくれ!!!」
空鶴「岩鷲!?てめぇ何しに来たんだ!」
岩鷲「姉ちゃんはちょっと黙っててくれ!」
そう言って岩鷲は一護を見つめる。
話によると昨日の晩、一護の練習につき合っていたのは岩鷲だったらしい。
すると岩鷲は驚きの言葉を発する。
岩鷲「俺の兄ちゃんは死神に殺された!!!」
「「「「!?」」」」
空鶴「岩鷲、てめぇなんのつもりだ!!!」
岩鷲「姉ちゃんは黙っててくれ!!!」
そしてもう1度。
しっかりと一護を見る。
岩鷲「俺の兄ちゃんは死神に殺された。
仲間だった死神に殺されたんだ。
兄ちゃんは裏切られたんだ…………!」
その瞬間…………
『桜』
「!?」
桜の頭の中に声が流れてくる。
懐かしい、優しい、泣きたくなる声。
岩鷲「でも兄ちゃんは死神を恨んじゃいなかった。
俺は……理解ができなかった……!!!
俺は死神なんか大嫌いだ…………。
でも、でも昨日のお前の姿を見てたら……
1度だけ死神を信じてみようと思った。」
『おい、桜!!!
俺の団子食うんじゃねぇよ!!!』
だれ?
『桜』
だれなの?
『好きだぜ……。』
『俺の名前は………………』
岩鷲「一護、俺はお前を信じる。
俺もこの戦いに連れてってくれ!!!」
一護「しょうがねぇな。乗れよ。
連れてってやるよ岩鷲!!!」
一護がニッと笑う。
………………似てる……。
「…………かい……え…………ん。」
一護「桜?」
そこで桜は正気に戻る。
そして………………
一護「なんで泣いてんだよ……?」
桜の瞳からは涙がこぼれていた。
「あたし今なんて……?」
一護「わりぃ、よく聞き取れなかった。」
あたし何を言ったの―――?