第18章 蝶の奪還episode1
「な、なに……?」
ふたりの叫びは外にまで響いた。
当然のことながら、その声に驚いたのは桜だけではなかった。
一護「お、オマエ昨日の猪のやつ!!!」
?「お、オマエは昨日のヤツ!!!」
昨日の猪のやつ―――
あぁ、あたしがいない間に小屋に来た人たちか。
勝手に桜は自己解決を始める。
その後、色々あって桜たちは彼の名前を聞き、明日の出発に向けて訓練を始めた。
空から瀞霊廷に侵入する計画。
空鶴は流魂街一の花火師でありその弟の彼は岩鷲という名前で毎日悪さばかりしているチンピラ。
姉の空鶴も頭を悩ませているらしい。
そして空から瀞霊廷に侵入するためには自分たちが花火のたまとならなければならない。
そのために霊力を自分の周りに集め結界を作る練習を桜たちはやっていた。
織姫、茶渡、石田はなんとか日没までに完成させた。
夜一なんてそれ以前の問題で余裕で結界をつくりあげた。
問題は一護。
一向に結界を張ることができないのだ。
そして桜。
桜は1人夜一に呼び出され外の小屋で練習をしていた。
霊圧を抑える練習を。
夜一「キサマの霊圧は極めて珍しいものじゃ。
死神のものであることは確かであるが他にもなにか混ざっているような霊圧をしておる。」
「色蝶の霊圧じゃない?」
夜一「……恐らくな。
それは分かっておるのじゃがキサマの霊圧に反応して死神の隊長クラスが出てくるのをワシは心配しているのじゃ。」
「…………。」
夜一「そこでキサマには霊圧を抑える方法を教えよう。」
夜一による桜 の特訓は日付が変わるまで続いた。
それこそ一護が結界を作り上げたことなんて知らずに……。