第18章 蝶の奪還episode1
夜一「そこまで想われて桜は幸せじゃのう。」
一護「なんでだろうな時々思うんだよ。桜から目を離しちまったら俺の前から消える。そんな気がするんだ。そんなこと有り得ねえんだけどさ。」
夜一「それが現実にならないことを祈るしかないの。」
一護「ああ。」
一護は最近思う。
いつか、いつか桜が消えてしまうんじゃないかって。
もし、そうなってしまったら俺はどうなるんだろう。
でも桜には好きな人がいる。
本人がそう言ってたんだ。
俺の前から消えるのはいつでもおかしくない。
そいつのところに行っても仕方がない。
…………そう思いたい。
でもやっぱり思いと現実はちがくて。
幸せになって欲しいと願っている。
でもその裏でもうひとつ願ってるんだ。
俺のものにならないなら誰のものにもならないで欲しいって。
一護「自分キモッ(笑)」
そう思っても もう遅い。
それだけ桜への気持ちが育ってしまった。
一護「いつか、伝えられたらいいよな……。」
一護のつぶやきは3人にしか届かなかった。