第18章 蝶の奪還episode1
「おっきい…………」
桜は思わず口にしてしまう。
一護だって背が高いのにそれの何倍も上をいく。
3mから4mはあるだろうか。
兕丹坊「オラの名前は兕丹坊!この門の見張り番!この門を通りたければオラを倒してからいけ!」
そう言われ石田と井上が一護の加勢をしようと前に出る。
しかし…………
兕丹坊「決闘するときは1人ずつだべ!!!」
そう言って兕丹坊は大きなオノを振り下ろし石田と井上の前に石の壁を作った。
一護「おーい、みんな聞こえるかー?
こっちは俺ひとりで大丈夫そうだから心配すんな。」
そう言うと一護は新しい自分の斬魄刀を抜く。
そしてひと振りしたかと思えば兕丹坊のオノは壊れていた。
「……え…………。」
一護「そのオノがなけりゃあもう戦えねえだろ。」
兕丹坊「オ、オラの…………オラのオノがあ………」
そう言うと兕丹坊は泣き出してしまった。
全員が焦る。
「わっ、大丈夫だから!ごめんね!!!」
一護「わ、わりい!俺も壊すことはなかったよなあ?」
一護の言葉の反応したのか兕丹坊はバッと顔を上げる。
すると…………
兕丹坊「おめえ、いい奴だなあ……。
よし!決めた!そんな心の広いおめえに免じてこの門を開けようでねえか!」
一護「ほんとか!?ありがとう!」
「なんかすっごい展開だけど……(笑)」
兕丹坊はクルッと後ろを見て門に手をかける。
ガラガラガラガラと音をたてて大きな門がひらいた
と思った。
兕丹坊「あ、あぁ……」
兕丹坊が見つめる先には…………
?「あらら、何してはるん?門番は門を開けるためにいるんとちゃうやろ?」
兕丹坊「さ、三番隊 隊長 市丸ギン!!!」
夜一「隊長じゃと!?」