• テキストサイズ

Flower story 《 BLEACH 》

第17章 太陽と交わす夏の約束





「……喜助さん、あたしどうしたらいいの……?」



桜は震えた声で喜助に問う。



喜助「……朽木さんを助けに行きたいですか?」



「当たり前です。あたしはルキアにたくさんのものをもらった。まだ何一つ返せてないんです。」



喜助「あなたが尸魂界に行くことで注目を集めてしまうんス。死んだはずの死神が生きているなんてね。
……それでも行きますか……?」



「行きます。危険度が高くなるっていうのは分かってます。でも守ります。なにがあっても誰1人傷つけさせはしない。」



喜助「それだけの思いがあれば大丈夫っスね。でもあなたの色蝶じゃ、ちょっと力不足かもしれません。」



「え」



そう言うと喜助は真っ白の手袋をはめてガラスのケースを開ける。

そして中から あの刀 を取り出した。



喜助「これはあなたが空から落ちてきた時に持っていた斬魄刀です。間違いなくあなたのでしょう。」



桜は刀に手をかざす。

すると刀は眩い光を放ち始める。



「なっ、なに!?」



喜助「……これは…………」



その瞬間。


ドサッ。



喜助「ちゃんと話をしてきてください。」



喜助は倒れ込んだ桜をしっかりと受け止めた。

しかし予想外だった。

刀が自ら主を精神世界に連れていくのは。


それだけ刀も待っていた ということなのかもしれない。

約半年。

久しぶりに主が自分に触れてくれたのだ。

刀からしたら喜び以外の何物でもないだろう。



喜助「ゆっくりでいいんス桜さん。」



喜助は優しく桜をベットに寝かせた。



喜助「さて、アタシは収集にかかりますかね。」



目を閉じている桜を寝かせ、喜助は
一護、織姫、茶渡、石田を集めにかかった。




/ 363ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp