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Flower story 《 BLEACH 》

第17章 太陽と交わす夏の約束




織姫side



桜ちゃんと黒崎くんが歩き出す。

ふたりの背中を見てると悔しいくらいにお似合いだって思った。

あたしはたつきちゃんと2人で川辺にいる。



織姫「なんかここ来るの久しぶりだね!」



たつき「前来たのは去年の秋だもんねー。
一昨年から毎年 来てるよね。
中二の秋にあんたがここを見つけてアキアカネがたくさんいてあんたはそれを追いかけていって……。
あたしは2日がかりであんたを探したっけー……。」



そんなことを言いながらたつきちゃんははため息をついた。


あったなー、そんなこと。

そのときにおじいさんにおごってもらったお寿司はおいしかったなー。



織姫「言ったっけ?お兄ちゃんがねアキアカネを指に止まらせるのがすごく上手だったの。」



たつきちゃんはあたしの話を真剣に聞いてくれている。



織姫「お兄ちゃんが指を空に向けるとスーッてアキアカネがとまりにきてね。
あたし それが魔法みたいで大好きだった…。」



たつきちゃんは話を聞き終わると少し下を向いて話し始める。



たつき「…織姫、前髪 分け目かわったよね……。」



織姫「うん? うん ちょっと気分転換。」



たつき「…気分転換……。」



織姫「やだな どうしたのたつきちゃん。そんな顔して……。」



気分転換という言葉を聞いてからたつきちゃんは切なそうな顔をした。



たつき「……織姫………………。
……あんまり遠くに行っちゃダメだよ…………。」



あたしはたつきちゃんに一言も言ってない。

朽木さんを助けにいく黒崎くんについていくなんて。

それはとても危ない戦いになるって。

夏休みはおばあちゃんの家に行く って言ってる。


もしかしたら たつきちゃんは感じているのかもしれない。


最悪 命を落とすかもしれない戦いに行く ということを。




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