第17章 太陽と交わす夏の約束
一護と桜が顔を合わせたのは1日後だった。
一「桜!!!」
「一護…………。」
一護は顔を合わせたとたん桜を抱きしめる。
そして一護には気づいたことがあった。
一「桜、お前痩せて…………」
「あ、気づいちゃった?」
以前に抱きしめた時より細くなっていた。
もともと華奢なのにそれがさらに細く。
一「メシ食ってねぇのか?」
「食べてないっていうか入んないんだよね。
ムリにたべても戻しちゃうから…………。」
一「……なにがあったんだよ?」
「別になんもないよ?ただ体がまだ慣れてないだけ。」
一「その力にか?」
「うん。」
力が大きすぎて体が慣れてない。
だから霊圧が不安定だった。
「でも大丈夫。だいぶ慣れてきたから。」
だから心配しないで?
そう言って桜は一護の頬に手を添え微笑む。
約1週間ぶりに見た桜の笑顔に心底ホッとする一護。
そしてポケットに手を入れ何かを取り出す。
一「桜、これ。」
「なにこれ?」
一護のポケットから出てきたのは1枚の紙だった。
その紙には…………
「……夏祭り?」
一「あぁ。明日、空座町の夏祭りがあるんだ。
気分転換にもなると思うんだ。桜さえよければ一緒に行かねぇか?」
「行きたい!でも修行は?」
一「浦原さんが用意したレッスンは全部クリアした。
浦原さん自体がゆっくりしてこいって言ってんだよ。」
「じゃあ……」
一「明日 19時に迎えに来る。準備しとけよ。」
おやすみ
そう言って桜の額にそっとキスして一護は桜の部屋を出ていった。
「……なにいまの……//////」
それからしばらく顔が熱くて眠れなかった桜。
はやく明日になってほしいと思い眠りについた。