第17章 太陽と交わす夏の約束
浦原商店についた一護とコハクはテッサイに
桜を任せた。
ほんとうは自分が傷を癒してあげたかったが あいにくそんな力は持ち合わせていなかった。
一護は心残りがありながらも喜助との修行に戻る。
コハクはずっと桜のそばにいた。
そして一護と喜助がいる地下の勉強部屋では……
喜「次のレッスンはアタシの帽子を落とせたらクリアっス♪」
一「はっ、そんなの5分でやってやる!」
レッスンと称して修行が行われていた。
白哉に倒されて1度は死神の力を失った一護。
しかし白哉が消したのはルキアからもらった死神の力だけ。
喜助とのレッスンにより自分の中の死神の力を目覚めさせた一護だった。
喜「5分……っスかぁ。じゃあ5分で終わらせますかね。」
そう言って喜助はいつも持っている杖を取り出した。
一「なんだよ浦原さん、杖で戦うのか?」
喜「起きろ 紅姫。」
喜助が杖にむかって唱える。
すると杖の形が変形し出した。
一「……それは…………」
喜「正真正銘 斬魄刀ですよコイツはね。」
喜助のしっかりとした斬魄刀に比べ、一護の刀は
刃がついていなかった。
柄のみの斬魄刀。
そんなもので喜助の斬魄刀に勝てるわけがない。
喜助は言葉どおり5分で終わらせようと一護を攻撃してくる。
一護はその攻撃から逃げることしか出来なかった。
だせぇ、なんだよ。
俺はなんで逃げ回ってんだ。
桜を護るって誓ったじゃねぇか。
喜助は容赦なく一護に攻撃してくる。
ギリギリのところで避けたり柄で受け止めたり。
しかし その柄もボロボロになっていた。
喜「まだそんなオモチャで戦うんスか?
そのつもりならアタシは君を殺します。」