第17章 太陽と交わす夏の約束
一「コハク、桜に何があったんだよ?」
コ『実は一護さんが修行をはじめた日に桜さんは精霊の集いし神樹と呼ばれる木がある森に行ったんです。』
一「なんで……」
コ『ついて行くためでしょう。一護さんに。
そのためには力が必要だとわかった。
その精霊の集いし神樹は色蝶の力を司る木。
強くなるためにはそこに行くしかなかったんだと思います。
桜さんは精神世界に行きました。
そしてそこで自分の色蝶と戦ったんです。自分の力を色蝶に分かってもらうため。』
コハクは精神世界で起こったことをすべて話した。
そして今 桜は動けない状態で意識がないということも。
コハクの力では桜を運ぶことは不可能。
どれだけ以前の自分に戻りたいと思ったことか。
そこでコハクは一護を連れてきた。
コ『ということです。』
一「なるほどな。ありがとなコハク。俺を呼んでくれて。
桜を少しだけだけど助けることが出来る……。
もう桜に守ってもらわなくても大丈夫なように俺は10日間、頑張る。」
コ『………………はい。』
だんだんと森が見えてきた。
森に入ると異常なまでの霊圧を感じた。
でも感じたことのある霊圧で……。
一「この霊圧…………桜……?」
コ『分かりますか、桜さんがどれだけ大きな力を手に入れたか。
どれだけ大きな力を持った色蝶と戦ったのか。
桜さんの色蝶がどれだけ大きな力を持っているのか…………。』
一「急ごう、桜はどこにいるんだ?」
コ『こっちです。』
一護はコハクの後をついて行った。
奥に進むにつれて霊圧が大きくなっていく。
そしてその霊圧はまったく安定していなかった。