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Flower story 《 BLEACH 》

第16章 目覚めた太陽


色蝶「でも……でもっ…………!!!
あたしは…………あたしは負けてないっ!!!」


なにがそこまで色蝶の心を操るのか。

なにがそこまで桜を憎む理由になっているのか。


「……もう、やめなよ…………。
体ボロボロじゃん………………。」


色蝶「それは……アンタだって同じ…………!
嫌なの……アンタに支配されるのだけは……っ!」


すると桜は倒れている色蝶の前に座る。

そして口を開いた。


「ねえ、あたしさ思ったんだ。
あたし達って支配されるとかそういう関係じゃないって。
昔の人は色蝶を支配してたかもしれない。
でもあたしは逆にそんなことしたくない。
色蝶と対等の立場でいたいの。
色蝶は今までその過去を引きずって来たってのもわかってる。
それが今までは普通だったってことも。
でもさこれからはあたし達が変えていこうよ。
…あたし達がこれからの関係を作っていこうよ。」


ね?色蝶。


そう言って桜は色蝶に手を差し伸べた。

色蝶の瞳からは綺麗な涙が流れていた。


色蝶「……私でいいの…………?
ホントに私があなたと同じ立場に立ってもいいの?
私はあなたに負けたんですよ…………?」


「あたしは最初から勝ち負けなんて気にしてなかった。
ただ色蝶にわかってもらいたかったの。
あたしとあなたは同じ立場に立ってこそ力が発揮できるんだと思うの。
色蝶、あたしからお願いします。
これからも……あたしの色蝶でいてください…。」


色蝶は目を見開いた。

そして……


色蝶「…こっちからもお願いします。
これからも私の主でいてください…………。」


「主じゃないでしょ?パートナー……だよ。」


その瞬間。

桜と色蝶はたがいに綺麗すぎる涙を流しながら
抱き合った。

そしてその時。

あたり一面に花びらが舞い、たくさんの蝶が飛び立った。


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