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Flower story 《 BLEACH 》

第16章 目覚めた太陽


色蝶「離せって言ってるでしょ!!!」


色蝶は掴まれていない方の手で桜を引っぱたく。

それでも桜は手を離さなかった。


色蝶「しつこいのよ!!!」


「………………。」


ずっと黙って叩かれ続け、ずっと黙って色蝶を見つめていた。

色蝶は桜の美しすぎる明るい茶色の瞳に見つめられ身動きができなくなる。


色蝶「なによ……なんなのよ…………。」


「…………らない。」


色蝶「はぁ?」


「あなたの過去にどれほどツライことがあったかは分からない。
でも分かって欲しいの、あなたが恨んでいる人たちとあたしは違う。
色蝶とその使い手に上下関係なんかないのよ。
みんな同じなの。みんな同じだから力を合わせるってことを…………。」


色蝶「うるさいっ!!!」


パンッとかわいた音が響く。

一段と強く頬を叩かれた桜。


色蝶「うるさい、うるさい、うるさい!!!
アンタに何がわかるのよ!!!
私は自分より弱いやつの色蝶になるなんてゴメンだわ!!
そんなことになるなら死んだ方がマシよ!!!」


どうしても。

どうしても色蝶はイヤだった。

自分より弱い人を主と呼ぶのは。


「……じゃあ、あたしが勝ったら協力してくれるのね…………?」


色蝶「今のアンタの体で出来るものならやってみなさいよ!!!」


色蝶はまた大空に羽ばたく。

そして次は色蝶の羽が黄色に光る。


色蝶「羽ばたけ 黄蝶!!!」


もうこれで終わりにしたい色蝶は出来るだけ強い
黄蝶を使って桜に攻撃していく。

ひとつひとつ躱す桜だが完璧に躱せるはずもなく…………。



バリバリバリバリッ!!!!!



「っっっ!!!!!」


もう叫び声すら出なかった。



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