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Flower story 《 BLEACH 》

第16章 目覚めた太陽


「…………ここは……?」


桜は周りの景色を見渡す。

そこにはたくさんの花とたくさんの蝶。

まるで花と蝶が遊んでいるように見えた。

そして奥に人影を見つける。


「……あなたは……。」


?「私はこの瞬間をどれほどの年月待っていたことでしょう。」


桜の前にいる人物は綺麗な空を見上げて嘆く。

美しい人だった。


?「ようこそ桜、あなたのもう一つの精神世界へ。
もう私が誰なのか分かっていることでしょう。」


「…………色蝶……。」


彼女は桜の色蝶が人間化したものだった。

しかし人間とは程遠い姿だった。

背中にガラスを薄くしたような大きな羽が生えていた。


色蝶「さすが私の主。物分りのよいことで。」


「わかっているでしょう。あたしがここに来た理由。」


色蝶「ええ。色蝶の真の能力……だったかしら?」


「わかっているなら…………」


色蝶「タダで教えるわけがないでしょう?」


やはりそう来るか。

桜はある程度 予想がついていた。


「なにをすればいいの。」


色蝶「これは一族の者として産まれた運命よ。
桜、私と戦いなさい。」


「なっ!?」


色蝶「驚くのも無理ないわね。さすがのアナタでもそこまでは予想してなかったでしょう?
色蝶の一族は自分の持つ色蝶と戦い、そして打ち勝って真の能力を手にする。
色蝶の使い手でそれが出来るのは何千年に1人。
そんなことがアナタに出来るかしら?」


「そんな…………」


色蝶「まあ戦って打ち勝つと言っても自身の色蝶に認めさせるだけよ、自分の力を。
別に痛めつけるって意味じゃないわ安心して。」


色蝶は構える。

今だ頭が混乱している桜は構えられない。


色蝶「……行くわよ…………構えて。
じゃないと……。」


「イヤだよ!!自分の色蝶となんて……!!!」


すると次の瞬間、色蝶は消えた。

気づいた時には目の前にいて…………


色蝶「アンタ死ぬわよ。」






ドォォォォォォォォン!!!!!


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